稼いでいる注目の作家からあなたは何を学ぶか?
今まで読んできた本で、僕が本の著者から学んだことをまとめようと思う。
面白いと思う著者から自分はどんな分野を学んでいるのか、自分なりに知識を要約することで、血肉に代えていくことが目的だ。
そもそも本の選び方として、目的を持って(何を学びたいか、どんな知識をつけたいか)選ぶのと、目的もなく好きなものをただ貪るように読むという2種類がある。
知識を偏りなく吸収したいのであれば目的をもって選んだ方が良いだろうが、好きな本を読む方がワクワクする。
今回はそんなワクワクした作家の本から自分は一体何を学んでいたのだろうかと考えてみた。
紹介させていただく著者は、個人でかなり稼いでいるであろう方々であるが、そのかなり出来る人達の思考回路をハックして今後に活かしてしていきたいところだ。
- 西野亮寛氏からは、「販売戦略」を学ぶ。
- 高城剛氏からは、「世界の最先端」を学ぶ。
- 齋藤孝氏からは「コミュニケーション」を学ぶ。
- 千田琢哉氏からは、「仕事観」を学ぶ。
- 深沢真太郎氏から「論理的思考力」を学ぶ
- 水野学氏からは「デザイン」を学ぶ。
- 学びのまとめ
西野亮寛氏からは、「販売戦略」を学ぶ。
西野亮廣氏は、芸人であり、作家であり、クリエイターである。
彼は、テレビに出演することをやめ、絵本作家としてクリエイターの道を進むこととした。
2016年に出版した絵本「えんとつ町のプペル」は現在32万部売れており、ベストセラーとなっている。
なぜ彼は絵本作家として成功したのか?
それは作品のクオリティはもちろんのこと、練るに練られた 販売戦略が成功の決め手であろう。
より多くの本を売るため、クラウドファンディングなどのウェブサービスを使いこなし顧客を獲得していった。
彼からは、これからの作品の「売り方」と「お金」について学べる。
それらはウェブリテラシーがあることが前提になっているように思う。
「信用持ちは現代の錬金術師」と個人の信用が、認知度よりも重要になってくる時代であると彼はいう。
そして次のビジネス書である「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」もめちゃくちゃ売れている。
数字として実績が出ているから信用度も更に高くなっており、これからの個人の生き方に参考にすべき点が大いにあるだろう。
高城剛氏からは、「世界の最先端」を学ぶ。
高城剛氏は、映像クリエイターであり、作家であり、DJであり、ハイパーメディアクリエイターである。
2008年に欧州へ拠点を移し、音楽制作をしたり、ニューヨークの駅にデジタルテクノロジーを駆使したクリスマスツリーを作ったり、スペインのイビサ島でDJをしたりと本当に多彩な人物である。
彼は1年間に50カ国以上を移動している。
書籍も数多く出版しており、特にオススメなのが、旅行ガイドブックである「ネクストトラベラー」シリーズ。
これは文章も写真も構成も全て高城氏が考えて作られており、デザインも良い。
他のガイドブックには載っていないようなマイナーなレストランから、センスの良い文化的スポットやバー、ホテル、などが掲載されている。
僕は彼から最も影響を受けていると思う。
メールマガジンを購買し、本を読み、you tubeを拝見したことで、本当に世界観が広がった。
実際にシンガポールと香港に旅行して、世界の都市をこの目で見て感じることができた。
彼のガイドブックの文章一つとしても、他のガイドブックにない教養感じられるし、楽しく世界について勉強ができるのだ。
他の書籍の「世界は既に破綻しているのか」からは世界経済システムと歴史を学ぶことができるし、「健康長寿」からは最先端医療と検査について貴重な情報得られる。
齋藤孝氏からは「コミュニケーション」を学ぶ。
齋藤孝氏は、明治大学の教授であり、大学で講師をしながら、多数の書籍を執筆し ている作家でもある。
コミュニケーションや会話術の本を多数書かれているが、コミュニケーションの達人であるだけあって、読んでいて本当元気をもらえるし、内容も分かりやすい。
他のコミュニケーションの技術だけが書かれた本と、著者の違いは教養の有無だろう。「語彙力こそが教養である」「分脈力こそが知性である」「知の整理力」など読めば、知性的とはこういうことであると理解できるだろう。
現代に生きる私達がコミュニケーション能力を磨くためには、本を読んで「使える語彙」を増やし「使えるネタ」を仕込んでおくことが有益だという。
また会話には3段階あって1「雑談力」2「要約力」3「クリエイティブな会話力」があり、雑談は誰でも出来る感情のやりとり、要約力は仕事で必要な意味のやりとり、クリエイティブな会話力は話を発展させ新しい発想を生むことである。
会話の達人は3のやりとりまで出来るので活字にたくさん触れて、是非3までの会話力を習得しておきたいところだ。
千田琢哉氏からは、「仕事観」を学ぶ。
千田琢哉氏からは、仕事に対する姿勢、学び続ける大切さを学ぶことが出来る。
保険会社とコンサルティング会社を経験し、作家としてフリーランスとなった氏の執筆速度は信じられないスピードである。
多い月には一月に3冊の本を執筆することもある。
その仕事のスピードは圧倒的な前倒しと、すぐやるサラリーマン時代からの習慣によるものが大きい。
現在までに本を100冊以上執筆しており、その歯切れの良い文章は癖になる。
氏もかなりの読書家で僕は彼の言葉の影響で、本代に最もお金をかけるようになった。オススメの本は「人生で大切さなことはすべて「書店」で買える」である。
読書の効用を様々な視点から書かれた本書を読めば読書熱がヒートアップすることは間違いないだろう。
氏からは影響を受けすぎて職場ではちょっと痛いやつになることがあったが、その振り切れた感じが今となってはジワジワ効いている気がする。
深沢真太郎氏から「論理的思考力」を学ぶ
氏はビジネス数学の専門家である。
数学をすることと、数学的に考えることは別物である。
数学をするとは公式を覚えて、問いを解いていくことであり公式を覚えていることが前提である。
しかし数学的に考えるとは、その数学で使っていた数字を言葉に置き換え、論理的な思考ができることなのだと思う。
論理的な文章というのは構成において順番が間違っていないことや、繋がりに矛盾がないことなどであると思う。
この論理的思考能力はビジネスマンにとって重要である。
なぜならプレゼンテーションをしたり、営業をしたりと人に伝えるときには、この論理力は武器になるからである。
そもそも私達人間はどのような人を頭が良いと認識するのかと言えば、論理に矛盾がない点を強く重視している。
氏の本からは「物事の構造を把握する能力」「矛盾なく論証する技術」「簡潔な説明能力」を学べる。
僕も実際論理的思考を学び出してから、仕事において何か問題が起こった時でも、状況を整理(紙に書き出す)して、何が問題であるか把握することが格段に早くなった。
自分が今まで考えていたと思っていたことは考える内に入っていなかったんだなと再認識できた。
オススメの書籍は「数学的に考える力をつける本」である。
水野学氏からは「デザイン」を学ぶ。
僕はデザインが良いものが好きだ。
デザインが良い無駄のない無印良品の机で、デザインの良いMacBookで、デザインの良いコーヒーカップを手元に置きながら仕事がしたい。
そんな僕がセンスのお手本にしているのが水野学氏である。
氏はクリエイティブディレクターであり、デザイン会社を経営している。
「くまモン」をデザインしたのは彼だ。氏の書籍「センスは知識からはじまる」は衝撃的だった。
僕はセンスとは生まれつき備わった才能みたいに考えていたが、センスは知識を身につけることで向上するスキルなのだ。
センスが良いとは一目引く奇抜なファッションをすることや、流行のデザインと取り入れるということではない。
センスの良さとは数値化できない事象を最適化するということなのだそう。
ファッションは数値化できないが、その場所、状況、個人の体型などトータルして考えた結果、最適化された格好が、「カッコイイ」ということである。
つまり最適解を選べるためには多くの選択肢を知っている必要があり、そのために知識が必要になってくる。
個人の考え方もこれと同じではないだろうか。
多様化していく時代において、様々な人種の様々な国の色々な意見を知ることで、世界標準が見えてくる。
デザインを学ぶことで得るメリットは大きいと思う。
デザインそのものも美しくありたいが、様々な思考法をデザインするデザイン思考は自分の価値観を拡大させていく上で重要だと思う。
学びのまとめ
「販売戦略」
「世界の最先端」
「コミュニケーション」
「論理的思考」
「デザイン」
本から学ぶとは人の考え方をパクるということである。
新たな視点が一つでも自分に身につけば本代など安いものだろう。
ハイパーメディアクリエイター 高城剛氏の21世紀を生き抜くための30の言葉
世界中を旅して飛び回り、経済、カルチャー、音楽、都市の歴史などあらゆることに造形が深い高城剛氏。
一年で50カ国以上に訪れ常に移動しているという。
彼の言葉はとても説得力があり視点が面白い。
何しろ世界中をその目で見て、時には色々な都市に住む。
多くの経験があるからこそ、他者とは違う視点で思考が出来るのだろう。
そんな彼の言葉からは生き方そのものを考えさせられる事が多く、また勇気をもらえることも多い。
”僕はいつだって自由の味方です”彼のような生き方に憧れる人も多いだろう。
今回そんな彼の言葉を集めて見た。その思考をインプットしてこの不安定な世の中をサバイブするための知性を養おう。
アイデア
感性を磨くトレーニングとはどんなことでしょう?毎日のように見ているもの、例えばコカコーラはなぜ赤いか?Iphoneはなぜあのような形をしているのか?と答えが見つからなくても日々考える人と、何も考えていない人の差から生まれると思います。これもスポーツを同じです。
→ 常になぜと考えることで感性は磨かれる。
感性やアイデアは、後天的なものが極めて大きいと思います。これはスポーツに似ています。どんなにアスリートに向く身体能力があったとしても、日々のトレーニングを怠っていたら、良い成績が出るとは思えません。
→ 良いアイデアを出すためには、日頃から頭の筋トレが必要だ。
もはや世界は隠し事がほとんどできない時代に成熟しつつあります。すなわち、「情報」を集めることではなく、独自の「見方」をつけることが大切な時代なのです。
→ 情報を知恵に変換する時代だ。
デジタルリテラシー
デジタルに詳しくなりデジタルリテラシーを身につける。デジタルとは簡単に言えば「数値化」すること。デジタルリテラシーに詳しくなると新しいビジネスを興すチャンスが増える。お金がなくても、中小企業や一個人がモノを言える時代がやってきた。
→ デジタルリテラシーは21世紀に必要なスキルである。
インターネットに使われてはいけません。インターネットは使うものであり、そのゴールは常に「経験」だと思います。そして、その「経験」が多ければ多いほど、物事を見抜く本質的な目が高まるのです。
→ インターネットというツールを使いこなして、自らの経験値を上げる。
勉強
僕なら間違いなく自己投資に使います。もし、英語力が不足しているようなら、100万円を英語習得に使いますよ。なぜなら、あらゆる投資で自己投資が最も利回りがいいからです。
→ 自己投資は最優先しよう
グーグルで検索すれば、世界のあらゆることが一瞬で分かった気になる。でも、本当に大事なことはインターネットに書いていない。現場に行かないとわからないことはたくさんある。
→ 実際にその地を訪れて初めて理解できる
年間トップ10に入った音楽や映画がその国の「楽しさ」を測る指標にあると考えている。
→ カルチャーから国の勢いを理解する
もし悪い方に考えてしまうのでしたら、それは色々なことを悪い方向に考えてしまう、ご自身の心としっかり向き合わないことにあります。問題には、必ずその原因があります。その原因から目をそらし、表面的な対策を思案したり、リスク管理をするフリをして逃げても、問題の解決には至りません。
→ 問題解決のためには自身としっかり向き合う必要がある。
クリエイト
デジタルと英語を駆使して外交(コミュニケート)する。海外とのコミュニケーションを通じて新しいものを生み出す。
→ 世界に目を向けて、創造していく。
翻ってここ数年、「シェア」が目指しているのは、新しい価値観なのではないか、と個人的にずっと思っている。だから、新しいのは、シャアや共有ではなくて、その関係性の中から生まれる人と人との関係にあるのではないだろうか。シェアは、いつも新しいなにかを教えてくれる。
→ 新たな関係性から新たな価値観が生まれる。
僕は二つ以上の、ものを同時にこなすスタイルを「ハイブリッド」と呼んでいます。今活躍中の北野武やマイケル・ムーアは映画監督以外の仕事を持っているし、彼らのように、これからハイブリッドな人材が活躍する時代になるでしょう。
→ ハイブリッドなスタイルが時代に求められれている。
ライフスタイル
僕は定点でモノを考えるのを数年前に辞めることにした。グローバルかつマクロかつ流動的視点でモノを捉えないと明日が見えてこないと思い、自分の生活拠点を変えることにしたのである。
→ 多様な視点を手に入れるために、様々な場所に住む。
最後は、暗くなってベースに戻り、テレビを見たりウェブを見なければ、有り余る豊かな時間を過ごすことができる。この時コンピュータを全く触らない訳ではなく、むしろ原稿を書いたり、写真を現像したり、映像を編集するようなことは頻繁に行うし、かなり本も読む。
→夜はクリエイティブな作業にはパソコンを使う。受動的なメディアの使い方は避ける。
太陽と月の時間をはっきり分けていて、太陽の時間には積極的に外に出て、人と会い、自分の思考もエネルギーも外へと向け、それなりの情報も吸収するのだろうが、月の時間には、ベースで内に向かい、情報を遮断し、自分と積極的に対話する。
→ 情報を入れる時間と、自己と向き合う時間を考える。
情報化社会を生き抜く力とは、安易にデジタル化された情報に捉われないことであり、自身の直感も含めたデジタル化されていない情報を中心に物事を判断することで、結果、デジタルソサエティの潮流とは全く別の道をひとりで歩く力なんだと、まわりを見て感じる。
→ 情報化社会だからこそ、自分の感覚を大切にしていく。
困った時にどこかへ行くというのは、逃げている訳ではなくて、むしろ旅の中で新しい強さを発見するんです。客観的に自分がどんな人間なのかを発見できれば、次に自分がどう動くべきかが分かる。だから、僕は旅を続けているんです。
→ 困った時は旅に出て、新たな自分と出会う。
身体
心で考えるのではなく、分からない時は身体に聞いてみる。そして、直感力を上げるために、邪心や脂肪のようなノイズのない身体を作ること。
→ 体を絞って、ノイズを取り除こう。
頭や心が困った時には、身体に聴くに限ります。一番簡単なのが、走ることです。走りはじめて、はじめの10分は少しキツイと思います。しかし、10分を過ぎると不思議なことに、それほどキツくなく走れるようになるのです。頭の中でエンドルフィンという脳内麻薬と呼ばれる物質が出てきます。
→ 頭や心で解決できないことは、身体に聴く。
社会
友人も少なく、SNSもやらないのに、好奇心や知識が旺盛なのは、本能的に「なにか」を理解している証であり、その「なにか」こそが、情報化社会を生き抜くサバイバル能力のようなものだとも思う。
→ 一度世間から距離をおくことで、見えて来るものがある。
好むと好まざるに関わらず、我々はグローバルの一員になる。ただし、世界はただフラットになる訳ではない。多様化する。日本人であり、世界市民であるという二面性。民族のアイディンティティは以前にも増して重要になる。
→ 多様化するとは、色々な顔を持つということ。
僕がメッセージを送っているのは、超イノベーターだけなんだ。イノベーターって言われているピラミッドの上位3%の人たちがいて、その3%の中の3%。これだと6000万くらいの労働人口からすると、だいたい3~4万人くらいしか残らない。でもこの人たちは社会的に影響力のある人たち。
→ 人よりも早く時代のトレンドを理解した人が社会的に影響力を持つ。
歴史
アルゼンチンはインフレが加速し、国家破綻が間近に迫っている。仕事のない若者たちの中には、平日は都市近郊の農場で働き美味しい野菜を作り、週末は都会で遊んだり、サービスの提供を受けるといったライフスタイルが人気になっている。
→ 国家財政は市民の生活から理解できる。
世界的に見れば、一億総中流階級だった日本は一億総下流階級になってしまいますが、これはもう仕方ないこと。いかなるデータから分析しても、事実として受けとめざる得ません。
→ 自国を客観的に見よう。
また政治も経済も国民もグローバル化に乗り遅れて極めて「内向き思考」から脱せられない。労働者も著しく高齢化し、国債の危機水準をはるかに上回っていて、いつ何が起きてもおかしくない。そして、地震を始めとする環境リスクが極めて高いことも上げています。
→ 日本の未来を考えると個人での対策が必要。
日本、台湾、韓国が共に中国に飲み込まれないためには、まず、徹底した情報公開による開かれた社会を形成し、あらゆる透明化と自浄が必要です。事実ここ数年、台湾や韓国の政治を見ると、急速に開かれた社会を目指し、旧来型の既得権を自ら打破し、次へと向かう様が見受けられます。
→ 透明化と自浄ができた国がこれから発展する。
生き方
人とは違う人生=自分で作り出す道を進むとは、そういうものです。誰かの敷いたレールや、多くの人や情報に流されて生きるのは、その時は楽かもしれません。自分だけの人生とは、一体なんなのか?それを楽しみながら、時には苦しみながら考えるのが、本当の人生だと僕は思います。
→ 人生とは自分で作っていくもの。
世の中に楽しい混乱を起こせ。熱中できるようなことを見つけろ。君は真面目すぎるし、頭がスクエアみたいに型にはまった考え方をする。もっと自分を解放した方がいい。美しい夕日を眺めて、美味しいものを食べて、気の置けない友人たちと時間を過ごす。こんな1日を人生で増やしたいと僕は思っている。
→ 熱中できることをし、リラックスした時間を過ごそう。
風のように生きたいし、転がる石や流れる川のように、日々を生きています。ただ、大きな仕事に関してはだいたい7年間のスパンで考えています。7年で考えて、実際には10年くらいかかるパターンが多いですね。
→仕事には長期計画を持って取り組む
人間誰しもお金や時間だけではなく、「無心で好きになれること」を見つけられるかどうか、がもっとも人生で大切である、と常々僕は思っています。諦めずに「無心で好きになること」をどこまでもどこまでも探し続けることが大事なのです。
→ 人生で見つけるべきものは「好きになれること」
みんな情報の奴隷化してるわけだよね。僕ね、今日ずっと「圏外」って言ってるけど、今は機会やロボットと人間が戦ってわけじゃん。で、この後どうやって生きていくかっていうのは「圏外」に生きるしかない。「圏内」はだって全部ロボットに制御されるから。「圏外」に生きるしかない。
→ 「圏外」で生活することも視野に入れておく。