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500冊以上本を買ってきた僕が選ぶ教養が身につく歴史の本6選

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最近歴史書にはまっている。

知識人と同じ土俵に立ち会話をするためには世界史の一般常識ぐらい知っておかないと恥ずかしいと思い、勉強しはじめた。

何しろ知らないとことが多すぎてどの時代背景から学んでいきべきか色々な本を手にとっては、なんかしっくりこないと本棚に返す。

膨大な歴史書の中でも良いと思ったのは、第1に文章に知性が溢れていることと、第2にストーリーがまとまっていること(分かりやすいこと)であった。

歴史という事実の積み重ねに対して、著者の解釈が示唆に富んだものであれば良書と判断した。

 

 

以下がオススメする書籍だ。

 

 

 

  1.  ビッグヒストリー入門
  2.  まんがで分かるサピエンス全史の読み方 
  3.  図解で分かるホモサピエンスの秘密
  4.  サピエンス全史(上)(下)
  5.  銃・病原菌・鉄(上)(下)
  6.  3時間半で国際的常識人になれる速修戦後史欧米編 

 

なぜ歴史を学ぶのか

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 教養が身につく

歴史を学ぶことで教養が身につく。

教養とは学校での基礎的な勉強だけでなく、実生活において役立つ生きた知恵である。過去歴史を見れば、日本において戦国時代や江戸時代では、人を切り捨てても罰せられない時代があった。

しかし現在においてもちろん罪に問われる。

時代によってその時々で正義の価値観が違っているということである。

歴史を学ぶことで社会、人、思想の流れをダイナミズムに感じることができる。

 

人間を知ることができる

人類が地球上に誕生してから、現在に至るまでどう進化して、何を創造してきたのか辿ることは人間の理解につながる。

また歴史上の分岐点となる出来事(戦争や革命など)で、各国のリーダーがどのような決断をして、その結果どう歴史が動いたか知ることはから得られる学びは大きい。

 

俯瞰的に物事を見る視点が身につく

歴史を学ぶことはスケールが大きい情報を知ることであるため、物事の本質を掴む力がつく。

逆にテレビのニュースから発せられる情報は断片的なものであるため、一つ一つが良い悪いではなくて、本当に現在を理解するためには、過去からの歴史を知り読み解いていく必要があるだろう。

 

思考に深みがでる

世界史など勉強すると様々な地域、宗教、民族について知ることができ、多様性を理解できる。

違いを知ることは一つの思考にとらわれず広い視野を持って物事を考える上で大切であり、考える作業においても良い影響を及ぼす。

 

なぜこの6選なのか

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効率的な勉強方法として、全体像をまず捉えることで理解が容易となるため、僕はスケールの大きな歴史書から読むこととした。

より大きな時間軸を自分の中に形成できる面白い物語としてまとまったものを選んだ。あまり歴史に詳しくない僕でも分かりやすいということは、著者に知性がある証拠であり、そのような知識人達の歴史の解釈は知恵として身につくだろう。

サピエンス全史やホモ・サピエンスの秘密はホリエモンや、高城剛など面白い人たちもオススメしている。

 

 

1 ビッグヒストリー入門 科学の力で読み解く世界史

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最初に読むことをお勧めする。

人類史を3つの区分で分類。それぞれ狩猟採集時代、農耕時代、近代。

この本では自分のなかに歴史の時間軸がもてる。

紀元前25万年前狩猟採集時代が始まり、紀元前8000年に農耕時代を迎え、1750年からを近代としている。

この本を軸としより大きなスケールでざっくりと人類史を俯瞰することができるため、て他の歴史書をがどの部分にあたるか確認していくことで理解が深まる。

 

 

 

 

2 図解で分かるホモ・サピエンスの秘密

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この本はサピエンス全史の内容と重なっているが、20のテーマが図解となっており分かりやすく、一つ一つのテーマが見開き2ページで完結しているためすぐに読める。

サピエンス全史を読む前にざっと目を通すだけでも有益であり、面白い。

僕は「人類が創造した主要な概念は12個」であると勝手に解釈した。

人類が文明を発達させるために作ってきたそれぞれの概念の歴史をたどるだけでも本当に勉強になるだろう。

「宗教」「ヒエラルキー」「貨幣」「国家」「帝国」「数」「法律」「硬貨」「信用創造「資本」「法人」「株式会社」これら全てを人類は創造性を駆使して、創造してきたのだから人間のイマジネーションはすさまじい。

 

 

3 まんがでわかるサピエンス全史の読み方

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サピエンス全史が漫画で分かるなんて。ストーリーと思想の連携が少し強引な気もするが、頑張れば20分ぐらいで読めてしまう。

簡単に読めて、要点だけ掴めるという点で優れている。

サピエンス全史を読む前さらっと読んでおくだけで良いだろう。

 

4 サピエンス全史(上)(下)

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現在ベストセラーとなっており、多くの教養人がオススメしているが本書である。

この本が面白いのは、「歴史」のみでなく人間を生物学的視点で捉えている点である。もはや歴史書というより、生物学、哲学、社会学などがミックスされた教養溢れる本である。

「サバンナの負け犬だったわれわれサピエンスが今の繁栄を築いたのは妄想力のおかげ」という主題が説得力があり、ホモ・サピエンスは虚構を創作したことでネアンデルタール人を駆逐し、生物界において頂点に君臨するに至った。

虚構を作り出したことで、生物界ではあり得ない150人以上の集団を作ることができ、更に多くの虚構を創造していった。

私たちが生まれてきて生活する上で当たり前だと思っているものの多く(貨幣、法人、法律、宗教、国家など)は人間が創造した物語であると著者は言う。

衝撃的な内容であるが、人間の知性を根本的な部分から考えさせられる内容である。

人類史を通して深い教養が学べる1冊である。

 

 

 

5 銃・病原菌・鉄(上)(下) 一万3000年にわたる人類史の謎

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生理学者、進化生物学者であるジャレドダイアモンドによって書かれた名著である。

この本は人類史13000年の様々な謎をテーマに書かれている。

「勝者と敗者をめぐる謎」「食料生産にまつわる謎」「銃・病原菌・鉄」「世界に横たわる謎」の4部構成からなる。

1章ではポリネシアにてマオリ族がモリオリ族を虐殺した歴史を例にとり、1000年前は元々同じポリネシア人だったこの二つの民族がなぜここまで一方的に虐殺されたのか。またインカ帝国スペイン帝国の衝突において兵士の数が極端に少なかったスペイン帝国がなぜ勝利できたかなど、教養溢れる著者によって論理的で説得力のある考察が展開されている。

ピサロと皇帝アタワルパの戦いの章では、臨場感があり一気に読めてしまうのに、勉強になる。

本書も歴史を「些細な事実の羅列」として捉えるのではなく、進化生物学、地質学、気候学的側面など様々な視点から眺め、人類史のパターンを導き出している。

 

 

 

6 3 時間半で国際的常識人になれる速修戦後史欧米編

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この本では近代史を学ぶことができる。第二次世界対戦後の歴史の流れが本当に良く分かりやすい。

ヨーロッパ、アメリカ、ソ連、中国、日本の外交がざっくり理解できる。

資本主義と共産主義について、右翼と左翼についての概念を前提に世界がどう動いていたのか論理的な展開で読みすすめられる。

個人的に戦後史の本でこれ以上分かり安い本はないのではないだろうか。

まずこの本で戦後史を大まかに捉えることで勉強の効率は大幅にアップするだろう。

 

 

歴史を学ぶ上で、ビッグヒストリーやサピエンス全史からまず学び、より大きな時間軸を把握することは学習において効率的だといえる。

そのような大きな流れを把握してから、様々な帝国について学んだり、ヨーロッパの大航海時代、アメリカの歴史を学ぶなどすれば知識は確実なものになるだろう。

歴史を学ぶことで、人間について、文明・都市について、革命について知れる。

人類が辿った道筋を知ることで、今という時代がなんとなく理解できるのではないだろうか。

そしてあなたはこの時代にどのような舵取りを行なっていくべきか大いに参考になるだろう。