これからの時代のマーケティングは「革命のファンファーレ」から学べる
西野亮廣さんの「革命のファンファーレ」を読んだ。
久しぶりに痺れた。
えんとつ町のプペルがめちゃくちゃ売れている理由が分かった。
実際に絵本を売り、そのノウハウを提供するビジネス書を売る。
全てにおいて結果を出す。
どれだけ貪欲でビジネスセンスがある人なんだろうと思った。
そして氏も数学が得意で、ロジカルシンキングを駆使している。
僕が参考になったこれからのマーケティングの考え方についてざっくりまとめてみた。
ポイントは以下の3つの点である。
①まずお金の本質を知ることが重要
②信用を蓄えたものだけが生き残れる
③作品をお客さんに届けるまでをデザインする
①まずお金の本質を知ることが重要
お金とは「信用」を数値化したもの
あなたはお金とは何かを説明できるだろうか。
お金を稼ぐためには、お金の本質をしっかり理解しないといけない。
ではお金とは一体なんだろうか。
お金とは「信用を数値化」したものである。
私たちは物を買うときお金を支払う。
物の価値に見合う代金だと納得するからお金を払う。
お金は価値交換のためのツールなのである。
ではなぜそのツールをみんな使用できるのかというと、みんながお金に価値があると「信用」しているからである。
意識していないが私たちはお金というものに絶対の信頼をおいている。
見方を変えれば、お金というものが大切なのではなく、信用されることが大切なのである。
「信用」があれば「お金」に換金できる
信用があればお金に換金できる。
一体どういうことだろうか。
順を追って考えてみよう。
私たちは価値のあるものにお金を払って生活している。
食べ物、家、車、携帯電話など生活していく上で必要なものや、飲み代や本代、映画代など娯楽にお金を使う。
生活に必要なものを得るためにお金と交換する。
しかしお金を介さない信用もある。
友達との約束を守ること、時間を守ること、期限を守ることが出来ないと信用に関わる。
信用されないと人間関係が築けない。
逆に言えば信用があれば、友達から何かもらえるかもしれない。
信頼関係が強いと困った時助けてくれるかもしれない。
ネット上で信用されていると、多くのファンができるかもしれない。
信用があるだけでこの人の言うことにお金を払ってもいいなと思ってくれるかもしれない。
つまり、お金=信用であり、信用もお金のようにストックしておく必要がある。
②信用を蓄えたものだけが生き残れる
信用を蓄えるためにすることは「嘘をつかないこと」
現代社会は情報がSNSなどで飛び交っていて嘘をつくといずれバレるかもしれない。
社会はどんどん透明化に向かっている。
そのため西野氏は信用を得るためにはまず心がけたことと「嘘をつかない」ことだった。
僕もこの考えに同意する。正直者はそれだけ価値がある人間になっていく。
どんどん自分をさらけ出していくような人間の方が信用を得られるのは間違いないだろう。
人が嘘をつくのは、嘘をつかざるを得ない「環境」にいるから
面白かったのが、人はなぜ嘘をつくのかという考察だ。
本当にその通りだと思う。
人は「本当のことを言えば自分に不利になる状況」に身を置いているため「嘘をつかざるを得ない」という考えは正しいと思う。
基本的にみんな人に嘘をつきたくはないだろう。
だが日本社会はみんな一緒の同一性を求められる。
本当は嫌でも、イエスと言わなければいけないことも多々あるだろう。
これは自分が本当のことを言わないと干されてしまうような環境からのみ収入を得ている場合、人は嘘をつかざるを得ない。
芸能人は認知されているが、人気はない
芸能人はみんなに知られているが、人気がない人もいる。
芸能界で大切なのはスポンサーである広告主のために好感度保っておくことだ。
だが自分を良く見せようとしている人は魅力的ではない。
また好感度を保つために嘘もつくから人気も下がる。
なぜ嘘だとバレるのかというと、グルメ番組で本当は美味しくないものを美味
しいと言ったりするとすぐツイッターとかで本当のことが発信されるからである。
嘘をつかない人は魅力的だからファンができる
嘘をつかないだけで魅力的な人になれる。
この人は自分をもっていて意思を表 明できる人だと回りから認知されると信頼を得られやすい。
しかし本音を述べるためには、本音を述べても自分が生きていける環境を作っておく必要がある。
③ 作品をお客さんに届けるまでをデザインする
これからは作品を作り、伝えていくまでをデザインする
今までは、クリエイターは作品を作るだけだったかもしれない。
しかし今の時代は作った作品を自分で伝えるとことろまで考えないといけない。
インターネットの利用によって個人の嗜好が分かるようになった。
個人に対して的確な広告が打てるようになっているのが現代である。
アマゾンのレコメンドメールなどが来るのは、個人情報が流出しているからだ。
テレビのように一般大衆全員に広告を打つ時代から、個人に応じた広告を打つ時代なのである。
そのため作品を買ってもらうためには、しっかりと受け入れてくれる人に伝えなければいけない。
情報が溢れており、お客さんまで届けるところまでしっかりデザインしないと物は売れない。
インターネットにより効率的に伝える
人に伝えることは、インターネットによって個人でも可能になった。
ウェブサイトを作って情報を発信したり、SNSで伝えていくこともできる。
インターネットの良い点は、効率的であるという点だろう。
ツイッターで話題になり拡散されれば多く人の目に触れることも可能であるし、ブログの読者が多ければ、一回の投稿で多くの人に知ってもらうことができる。
デジタルによって、情報は瞬時に伝えることが可能になった。
さいごに
①まずお金の本質を知ることが重要
②信用を蓄えたものだけが生き残れる
③作品をお客さんに届けるまでをデザインする
以上の3つのポイントが「革命のファンファーレ」から読み取ったこれからのマーケティングの考え方である。
伝えきれていないが、他にもたくさん「物を売るための哲学」が凝縮されている。
「えんとつ町のプペル」をどうやって32万部(2017年10月までで)も売ったかという具体的な方法は是非を買って自分で学んでほしい。
個人で何かを作品を作り、ノウハウ、サービス、モノを売りたいと考えている人に大いに参考になるだろう。