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知っているだけでお得な心理学の知識まとめ Part4

心理学の知識第4弾。心理学を理解するためには、脳科学や生理学(体のこと)も知っておく必要がある。人間の脳は狩猟採集時代のサバイバルな脳から、現代に必要な前頭前皮質領域の知性が加わった。私たちの脳がどう反応するかは長い時を経て形成されたものである。
人間の心理を理解するためには、歴史の知識も欠かせないだろう。

 

心理学知識17 自己コントロールは心理学のみならず生理学にも関わっている

自制心を発揮することは、心と体両面において衝動を克服する強さと落ち着きが生まれている状態である。意志力が試される時は体で感じる。時に頭がカッとなったり、心臓
ドキドキしたり息苦しくなったりする。


心理学知識18 人は「闘争・逃走ストレス反応」によって衝動的になる

狩猟採集時代に生活していた人類は、猛獣に遭遇すると命の危険があった。そこで働く本能は闘争・逃走ストレス反応と呼ばれる。目からの情報は脳の扁桃体へ送られ、体じゅうの細胞が司令をうける。


心理学知識19 「闘争・逃走ストレス反応」では前頭前皮質の働きが妨げられる

危険を察知するとストレスホルモンが副腎から分泌される。心血管系はフル回転し、血中のエネルギーが必要な筋肉に行きわたるようにする。脳の警報システムは、前頭前皮質の働きを妨げ考えないようにさせる。


心理学知識20 人は「休止・計画反応」によって誘惑に打ち勝つ

ケンタッキー大学の心理学者スーザン・C・セガストロームはストレスや希望などの心理状態が体に与える影響を研究している。「休止・計画反応」とは内なる葛藤に打ち勝つひと呼吸おいて考える本能である。

 

心理学知識21 「休止・計画反応」は闘争・逃走反応と反対のことがおこる

前頭前皮質は、自己コントロールの指示をだし、心拍、血圧、呼吸などの自動的な機能を司る脳の領域を鈍らせる。心拍数は下がり、血圧は維持し、呼吸もゆっくりになる。つまり体はリラックスした状態となる。


まとめ

・心理学と生理学は結びついている。
・「闘争・逃走ストレス反応」の衝動的な判断とは、狩猟採集時代の命の危機を乗り越えてきた脳による影響がある。
・「闘争・逃走ストレス反応」では脳の機能は妨げられ考えることが出来なくなる。
前頭前皮質の働きである「休止・計画反応」は体もリラックスした状態となる。