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思考スキルのデファクトスタンダード 「ロジカルシンキング」を学ぼう

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僕は社会人になってから多くの本を読んだ。自己啓発書、ビジネス書、お金の本、歴史書、哲学書、小説などなど。3年間で合計700800冊ぐらいだ。本を読む自己投資は最も利回りが良く、コスパが良いのはご存知の通りだろう。

しかしある時ふと思った。本から得た知識は増えているが、本当に地肉となっているのだろうかと。得た知識が膨大で自分のなかで整理しきれておらず、知恵となっていないのではないかと。そんな時あるブログを見つけハマってしまった。そのブログは文章構成が秀逸でとても分かりやすく、センスが抜群に良かった。そのブログの著者は自分の考えをまとめる思考のトレーニングのためにブログを書いているとのこと。著者が文章を書く際のポイントとして意識していたのは、デザインにこだわること、そして論理的な文章構成と展開だった。僕もそのようにセンスの良い文章が書きたくて論理的思考(ロジカルシンキング)を学びだした。だがロジカルシンキングを学んだことで得たものは思いのほか大きかった。自分の頭が整理されていくこと、ものごとの本質がつかめること、コミュニケーションが上手くいくなど投資効果大であった。今回は投資効果抜群のロジカルシンキングを学ぶことのメリットと文章構成の方法をまとめてみた。

 

 

 

 

 

 ロジカルシンキングを学ぶことのメリット(WHY)

 

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1 コミュニケーションが上手くなる

多くの人は人間関係に悩みを抱えており、それはコミュニケーションが上手、苦手だということが原因なことも少なくないだう。ではなぜ論理的思考が身につくことでコミュニケーションが上手くなるのだろうか。まずコミュニケーションにおいて大なことは相手の気持ちを考えることである。コミュニケーションが苦手だという人は、多くの場合相手の状況を理解しているようで出来ていないのではないだろうか。相手の状況が理解できていないため、適切な声かけであったり、思いやりのある行動が取れないのだ。しかし論理的に考える習慣がつくと、相手の状況を理解し、考えていることを根拠を持って考えるようになる。相手の表情、仕草、発言から意図が分かるようになる。相手の意図が分かれば、おのずとコミュニケーションが上手くいくだろう。論理的思考が身につくことで、相手の本当に求めていることが分かるようになる。これは大きなメリットである。

 

2 伝える力がつく

論理的思考を身につけることで伝える力はぐんと伸びる。なぜなら相手に伝わりやすい伝え方ができるようになるからだ。相手に伝わりやすい方法とはどのようなものだろうか。それは相手が理解しやすいようシンプルな文で伝えることや、自分の伝えたことの的を絞るということである。人間は人の話を聞く時、情報を整理しなくてはならず少なからず頭に負担がかかっている。それに加えて相手の話が長かったり、何を伝えたいのか要点が掴めなかったり、こちらが質問したことに対しての回答がなかったりすると話していて疲れるだろう。論理的思考を身につけることで、コミュニケーションにおいて相手に負担をかけないよう、シンプルに伝えることを意識するようになり、結果伝える力もアップする。

 

3 文章力がつく

論理的な文章構成が行えると、文章力も伸びる。分かりにく文章とは結論が最後に書いてあったり、結局何が言いたいのか 分からない文章ではないだろうか。論理的な構成とは、最初に結論を述べ、そのあとに複数の根拠を述べるような筋の通った展開であり、この構成が作れることで説得力のある文章が書けるようになる。「日本語」は基本的に最後に結論を持ってくるが「英語」は主語の後に動詞があり、英語は論理的な言語であると言える。欧米人がロジックに強いというのは、文化もあるだろが、英語そのものの言語構造がロジカルであるとことが大きい。日本人は論理的思考が苦手と言われているが、英語を学ぶことでも論理的思考力を養うのに役立つ。

 

4 問題解決力がつく

多くの問題は複数の要素が絡み合って出来ている。論理的思考を学ぶことで、多面的に物事を捉えることができるようになる。事実からなぜそのようなことが起こったのか仮説を立てながら、原因を導き最善の解決策を提案できるようになる。世界的に有名なコンサルタント会社であるマッキンゼー&カンパニーはロジカルシンキングを駆使し、問題解決をするプロフェショナだ。そんな一流企業が徹底しているのはロジックに考えることであり、ロジカルシンキングを学ぶことが個人にとっても有益なのは間違いないだろう。

  

 

 

 

 

ロジカルシンキングのピラミッド構造とは (WHAT)

 

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論理構造はピラミッド型である

論理的思考とは構造的に考えるということである。その構造とはどのようなものか。それはピラミッド型である。ピラミッド型とはピラミッドの頂点が「主題」(最も伝えたメッセージ)であり、その下に複数の「根拠」が存在する。そして複数の「根拠」の一つ一つにも、そのまた下の階層に複数の「根拠」が存在しており、下に行けばいくほど情報量が増えていく仕組みである。ではなぜピラミッド型が良いのか。人間は情報を整理する時、あらゆる言葉を整理し関連づけながら理解していく。その形がピラミッド型である。初めからピラミッド型に情報が整理されていることで頭への負担が最小限となる。人に伝える時など、この構造を意識しておくことで論理的な説明が行え伝わりやすくなるのは間違いない。ロジカルシンキングが出来るようになるためには、まずはこの論理構造を頭に入れ、意識しながら文章構成を行なっていくことをお勧めする。

  

ピラミッドの内部構造はどうなっているのか

論理構造のピラミッドは次の3つの関係で成り立っているといえる。

 

縦の関係

縦の関係とはメッセージA(結論)が、下のメッセージBCD(根拠)などから成り立っているような上下関係である「A」である。なぜならBCDだからである。といったQ&A形式の時、読み手の納得を最も得られる部分である。 

  

横の関係

横の関係とは、BCDのような関係のことであるが、これは帰納法演繹法に分けられる。帰納的とは似た種類のメッセージをグループ化することである。例えば B「他国と比べ日本は生産性が低い」C「職場において年功序列体制度が残っている」「有給休暇が消化できない」この3つの理由より、「職場環境の古い価値観から脱却すべきだ」と3つの類似したメッセージから結論が導かれる形式。もう一つの演繹的とは二つの前提から結論が導かれる形式である。例えば「鳥は空を飛ぶ」「私は鳥だ」「ゆえに私は空を飛ぶ」のようなステップを踏む形式である。まず事実の状況を述べ、もうひとつ関連した状況について述べ、最後に二つの状況から考えられる意味を述べる。横の関係はこの帰納法演繹法によって成り立っている。

   

導入部のストーリー展開

文章構成の時、主題に到るまでの導入部は重要である。導入部があることで読み手は興味を持って文章を読み進めることができる。なぜストーリ形式が適しているのかというと物語は頭に残りやすく文章に引き込ませる効果があるからだ。導入部は「状況」「複雑化」「疑問」によって構成されており、この部分は事実から自分の主張へと自然な流れで展開できるようにしておきたい。

   

  

 

 

 

ピラミッド構造の組み立て方(HOW TO

 

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1 導入部について

導入部は最も伝えたいメッセージの外側の円と考えることができる。これは読み手が既に知っていることをストーリーにして伝えていく。

    

「状況」とは   

状況は主題について読み手が知っている事実を書く。読み手にとっても同意できる議論の余地のないことを書く。

例)現在グローバル化が進み英語習得の必要性が更に高まっている。

    

「複雑化」とは

状況で主題についての下地ができたら、複雑化で次に何が起こったかという展開を書く。

例)日本では既に10年も前からグローバル化を睨んだ英語教育改革が始まっていたが、その間日本人の英語力が飛躍的に向上することはなかった    

  

 

2 大まかなアウトライン(導入部+ピラミッド)を作る

全体の文章構成の基本の順番は、「状況」「複雑化」「疑問」「主題/答え」「根拠」で書いていくことである。この順番を守ることで説得力のある論理展開が行える。「状況」「複雑化」「疑問」は導入部にあたり、「主題/答え」「根拠」はピラミッド型の部分にあたる。この順番で書いていく必要があるわけだが、事前に構成を練る際は以下の7つの順番で考えていくと全体像が把握しやすい。

     

1 「主題」(テーマ)は何か?

2   主題に対してどんな「疑問」に答えようとしているか?

3 「答え」は何か?

4   どのような「状況」であるか

5   どのような「複雑化」が生じたか?

6   答えから新たにどのような疑問が生じるか?

7   その「根拠」に演繹的で答えるか?帰納的で答えるか?

 

上記の順番で、具体的な文章構成を考えてみた。

 

1 「主題」 英語の効率的な勉強方法について

2 「疑問」 どのような勉強方法が効率的なのか?

3 「答え」 リスニングとスピーキングを重視した勉強方法

4 「状況」 グローバル化が進み、英語習得が必須のスキルとなっている

5 「複雑化」日本では既に10年も前からグローバル化を睨んだ英語教育改革が始まっていたが、その間日本人の英語力が飛躍的に向上することはなかった

6   なぜリスニングとスピーキングを重視した勉強法が効率的と言えるのか?

7  「根拠」 ・言語修得は赤ちゃんの頃の「聞く」「話す」が自然な形である

        ・学校の英語の授業は読み・書きのインプットが中心だった。

        ・多くの日本人は「正しい英語を話さなくてはいけない」と強迫観念が強い

             

これを文章に組み立ててみると、論理的で説得力のある文章になるはずだ。

 

「状況」今日グローバル化が進み、英語習得が必須のスキルとなっている。「複雑化」しかし日本では既に10年も前からグローバル化を睨んだ英語教育改革が始まっていたが、その間日本人の英語力が飛躍的に向上することはなかったという事実がある。「疑問」では具体的にどのような勉強方法が効率的なのか考えてみたい。「主題」「答え」私は英語の効率的な勉強方法は、リスニングとスピーキングを重視した勉強方法であると考える。なぜリスニングとスピーキングが重要なのか。「根拠」理由としては、言語修得は赤ちゃんの頃の「聞く」「話す」が自然な形であるが、日本では学校の英語の授業は読み・書きのインプットが中心だったこと。そして多くの日本人はしい英語を話さなくてはいけない」と強迫観念が強いことからスピーキングに制限がかかってしまっていることが原因であると考える。これらの理由より日本人の英語力が伸びないのではないだろうか。

 

 

 

 

 

ピラミッドの内部構造(HOW TO

 

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ロジックの順番を意識する 

「根拠」にあたる部分は論理的順序によって配置されていなければならない。このルールを守ることで、グループ内に配置した考えが本当に同じグループで良いのか、考えに抜けがないか確認することができる。基本的な論理的な並べ方には以下の4つの方法しかない。

    

・演繹の順序(大前提、小前提、結論)

・時間の順序(1番目、2番目、3番目)

・構造の順序(東、西、北)

・重要度の順序(1番重要なもの、2番目に重要なもの)

 

演繹の順序は論理展開がそのまま文書構成となるため順番を意識しなくても良いだろう。しかし時間・構造・比較の順序は意識しておく必要がある。

   

時間の順序

これは全ての人にとって最も分かりやすく、一般的なものだ。結果を達成するための必要なステップを実行する順番に記述していくものである。

 

構造の順序

目に見えるもの、概念的なものも含めるが構成する各部分がはっきりと、適切に区分されていることが必須条件である。個々にみて「ダブり」がなく、全体的に見て「モレ」がないことが大切である。 

 

例)世界を地域ごとに分類  北アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジア 

   

 

重要度の順序

これは共通の特徴を持つものをグループ化した時に用いるものである。まず正しい分類グループを作ることから始める。例えば「3つの問題」「4つの理由」「5つの変動要因」など共通して持っている特徴を具体的に定義する。「3つの問題」を一つ目に配置する時、次に配置されるのは「その他の問題」となるだろう。この二つは分類はモレ、ダブりがあってはいけない。そして「3つも問題」が「その他の問題」より重要であるた始めに配置されることになる。

 

例)ニューヨークの衰退の原因  1、高いコスト 2、地域環境の限界 3、魅力的な選択肢

 

以上3つのロジックの順序によって考えが配置されている必要がある。

 

 

グループ内を要約する(帰納法

 

要約することはまさに「考えるプロセスを完成させる」最終ステージである。多くの場合このプロセスをあいまいなままメッセージへと繋げてしまうため「白紙の主張」で終わってしまうことも少なくない。ポイントは以下の3つだ。

 

白紙の主張を避ける

これは伝える側が考慮しておく必要がある。3つの理由を述べておいて、そこから導き出される考えをしっかり聞き手や読み手に伝えていないと中身のない主張となってしまう。結局何が言いたかったのか伝わらず終わってしまう。

 

行動の結果を述べる

ビジネス文書で圧倒的に占めるのが行動の記述(ステップ、提案、目的)である。私達は目標を達成するために行動をリスト化したりステップを考えたりするが、言い換えれば具体的な行動を実行すれば、望む結果が得られるよう構造化して考えていく必要がある。テクニックをあげるとすると、1つ1つの行動に具体的な言葉を使うこと、行動のレベルを階層化すること、最終結果をイメージできる言葉で記述することなどが大切だ。

 

類似点を見つける

帰納的に考えるステップは3つに分けられる。1、とりあえず考えるに値するかもしれないポイントをリスト化する。2、これらのポイントが本当に同じグループに属することの論理的な証明。3、その共通特製の重要性を広く一般化する(新しい考えの創造)ここまで出来て初めて考えを完成させたと言える。

 

以上の3つのポイントは帰納法的に考える(要約する)上で重要でありこれらが出来て初めて、論理的に考えたと言えるだろう。かなりのハードワークだが深めておくことで間違いなく思考力はアップするだろう。

 

 

 

 

さいごに

以上論理的思考のメリットと大まかな文章構成のポイントを簡単に紹介してみた。これらの書き方に習って文章を作成するだけである程度分かりやすい文章が作れるようになるのではないだろうか。大切なことは実際に多くの文章を書いてみることだと思うし、書いていくうちに論理的に考える癖がつけば大きな強みになると思う。複数のロジカルシンキングの本を購入して比較してみることも勉強になるためお勧めする。