HICONCEPT

「個の時代」を生き抜くためのまとめサイト

知っているだけでお得な心理学の知識まとめ Part5

心理学知識第5弾。生理学がいかに人間の心理に影響を及ぼすか分かるだろう。私たちの自制心は、寝不足であったり、炎症があったり、ストレスを抱えていたりするといとも簡単に低下する。あなたは意志力が強いのは信念があるからであるとか、強い性格だからだと思っていないだろうか。人間の意志力は体の状態によって変化する。そのことを知るだけで体を最適な状態に保つ努力が必要だと気づかされる。さあ、心理学の知識をつけて鉄の意志を手に入れよう。


心理学知識22 「心拍変動」で意志力の強さが分かる

心拍変動とは心拍のゆらぎのことである。交感神経系が活発になると心拍変動は低下する。一方自制心をうまく発揮できたときは、副交感神経が活発になり、心拍変動が上昇する。こうような状態になると、気持ちが静まって落ち着く。

心理学知識23 心拍変動は意志力の指標として優れている

心拍変動によって誰が誘惑に勝てそうか、あるい負けそうか予測できる。元アルコール依存症患者でお酒を見た時に心拍変動が上昇する人は、禁止を続けられる可能性が高い。心拍変動の高い人は、課題を投げ出さずやり切る可能性も高い。

心理学知識24 食べ物、住むところ、ネガティブな感情などあらゆるものが心拍変動の低下、自己コントロール低下の原因となる

ジャンクフード、空気が悪い部屋、不安・怒り・憂鬱・孤独なども、全て体や脳の意志力と減らしてしまう原因となる。エクササイズ、睡眠、体に良い食事は意志力をUPさせる。


心理学知識25  呼吸を遅らせれば、自制心があがる

呼吸のペースを遅くすることは意志力に効果てきめんである。ある研究では薬物乱用やPTSDの元患者が、ゆっくりと呼吸をする練習を毎日20分間行なったところ心拍変動が上昇し、欲求や憂鬱が緩和されること分かった。

心理学知識26 運動(定期的なエクササイズ)は自己コントロールに効果てきめん

エクササイズは心拍変動のベースラインを底上げし、脳も鍛えられるため、費用対効果の高い戦略である。
運動は憂鬱、不安、慢性の痛み、循環器系の病気や糖尿病など意志力を妨げる様々な症状を改善する。


心理学知識27 運動(定期的なエクササイズ)は自己コントロールに効果てきめん2

研究結果では、運動プログラムの参加者は喫煙、飲酒、カフェイン摂取量が減少、ジャンクフードの量が減り、テレビの時間が減り勉強する時間が増えた。さらに衝動買い減って貯金増えるなど、意志力が有意に向上した。


まとめ

・心拍にゆらぎがある方が、自制心が発揮できる。
・心拍にゆらぎがある方が、物事を達成する粘り強さがある。
・悪い外部環境によって自制心は低下する。
・ゆっくり呼吸をすることで自制心が上がる。
・運動は自制心向上のための「最高の薬」である。

よって、自制心を鍛えるためには、瞑想を習慣化し、環境を整え、運動を習慣化する。